息子が中学受験をしたいと言い出してから1年以上が過ぎました。
来年は受験生です。私も夫も中学受験とは無縁で育ってきたので、この中学受験の厳しさには驚かされます。
一番頭を悩ませているのは睡眠時間の確保です。
野球少年でもある息子は現在、土日は野球のみ。平日に学習しています。
塾から帰ってくる時間は21時すぎ。塾のない日も宿題で入眠時間が22時を過ぎることが多くなってきました。
看護師として子供の頃の睡眠の重要性は知っていますが、受験生の睡眠は理想とはほど遠い。
少しでもなんとかならないか。
睡眠の重要性と受験生における工夫を調べてみました。
睡眠の役割
睡眠は「脳の脳による管理技術」と呼ばれるように、単に脳の休息だけでなく
「脳を創り、育て、より良く活動させる」機能を有します。
ノンレム睡眠、特に徐波睡眠中には成長ホルモンの分泌やタンパク同化、免疫増強が促進されるなど、脳や体のリカバリーが行われ、
レム睡眠中は記憶、情報処理や情動機能の調整など、精神のリカバリーが行われると考えられています。
「寝る子は育つ」と言われ、22時から2時は成長ホルモンが分泌されるため、ゴールデンタイムと言われますが、成長ホルモンは入眠直後に多く出現する徐波睡眠に依存する傾向が強く、時間帯に関係なく寝ることで分泌されるため22時にこだわる必要はありません。が、睡眠時間を十分取るためには22時前後には就寝する必要があるでしょう。
睡眠は小児の発育と発達に重要
近年の数々の研究において、睡眠は記憶と認知機能(学習)に重要なことが明らかとなった。成人の睡眠不足は初期記憶を障害し、初期記憶を司る脳の海馬の活性を低下させる。
さらに睡眠不足では脳の前頭前野の活性が低下する。
前頭前野とは、やる気、集中力、行動・感情の制御に関わる重要な脳部位であり、キレやすい、集中力が続かないなどの小児の行動上の問題との繋がりが示唆される。
幼児期(小児)の睡眠不足は
①認知機能の低下 ②落ち着きのなさ ③将来の肥満のリスク をもたらすのである
・主要科目で平均90点以上を得点する生徒の4割以上が、21:00前に就寝している。
・平均70点未満の成績下位者の中に、21:00前に就寝する生徒はおらず、
2割は0時以降の就寝である。
・9~10時間の睡眠を取っている層の生徒が、最も成績が良い。
とういう調査結果もあるようです。
何時間の睡眠時間が必要なの?
厚生労働省の「睡眠ガイド」では、睡眠時間は
▽小学生は9時間から12時間、
▽中学生・高校生は8時間から10時間が推奨されていますが、すべての学年でこれを下回っていました。
日本の小児は世界一の睡眠不足!!!
2007年にアジア、オセアニア、北米、イギリスの16カ国での0〜3歳児を対象に行った調査において、日本の小児の睡眠時間は11.6時間と最も短く、最も長いニュージーランドの13.3時間に比べて1.7時間も短いという結果があった。
幼児の頃から日本の子供たちは睡眠不足。
中学受験の11歳前後のこの推奨睡眠時間は9〜12時間。22時に寝て、7時に起きると9時間の睡眠が確保できます。
でもでも22時には寝せたいけど、塾から帰ってくるのが22時なんです。
そう、無理なんです。それでも少しでも早く就寝するための皆さんの工夫を調べてみました。
上記引用文章は下記論文より引用
どうしたら睡眠時間を確保できる?
⭐️お風呂で歯磨き➕アロマ
子供にとってお風呂はリラックスタイム。潜ってみたり、独り言を言ってみたり。。。
大切な時間だけど睡眠時間確保のため、歯磨きは湯船で。湯船にはラベンダーやベルガモットなどのリラックス系を入れて、副交感神経を優位にしてあげます。
学習の興奮を抑え、入眠しやすい状態に。
⭐️一緒にお風呂に入って、髪や体をさっさと洗ってあげる(佐藤ママより引用)
女の子だと一緒に入浴して洗うのを手伝うのもいいですね。
ドライヤーは母が行ってその間学習。
⭐️食べる時間の短縮→食べやすいものを食べながら学習。
(小さなお握り、フランクフルト、唐揚げ、お稲荷さんなど)
⭐️お風呂の後は翌日の洋服で入眠→朝10分長く寝ていられる。
⭐️朝の学校の準備は親が準備する
まとめ
中学受験をテーマにした漫画「2月の勝者」の言葉に、「中学受験は母の狂気が必要」と言っていたのを思い出します。
子供は睡眠が大事。小学生が夜中まで学習することに違和感を覚えてしまう私。
それでも、目標に向かって頑張ってる受験生をできる限り応援したいとも思う。
9時間以上の睡眠を取れるようにすることで、集中力、記憶力や情緒のコントロール力など受験に必要な能力を低下させることなく、受験を乗り越えてもらいたいです。
コメント